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カーボンハウジング増殖中

最新はこちら。ULTRASONEのSignaturePRO
左右ワンセット、ハウジング交換含んで\54,000+送料

まだクリア塗装前の、型から抜いて
不要な部分をカットして穴だけ開けた状態です。
Sig01
このクオリティで安定してくれれば
ほんとにもう文句なしなのですが
悩むことのほうが、まだまだ多くて。。。

そんなカーボン迷宮への入り口が
オーディオテクニカのATH-ES10

きっかけはこのモデル。

軽くて強いチタン(だえるw)ハウジングに
ほぼ目一杯の53mm径のデカいドライバーと
見てくれもスペックも、くすぐり感たっぷり。

骨太の中に、チラリと垣間見える繊細さ

こんなイメージ戦略でもあれば
ハートをがっちり掴まれそうになりますが
バラしてびっくり、何という事か千反田さんは
高剛性チタンハウジングと謳ってはいますが
ABSのフレームに、接着剤(シリコン系?)を介して
載っかっちゃっているではないですか。
Es10002

さらには、光沢ヘアライン仕上げの
ヘアライン加工が…
傷。。キズクオリティなのでは

これを千反田ハウジングと呼んでいいものか…

全部チタンぢゃなきゃ、千反田さんに怒られます。
でも、残念なことに私の手には余る千反田さん。。

ということで、チタンではなく
なぜかカーボンを使ってハウジングを作り始めたのが
もう半年以上前ですね。

CFRP(CarbonFiberRainforcedPlastics)=
  炭素繊維に樹脂を染み込ませ硬化させたもの

かなりざっくり過ぎますが、要はハッタリが効いて
カッコも良くて、あらびっくり音もイイ!!

しかも、あくまで私の知る限りですが
この素材、CFRPをフルに使ったハウジングは
存在していないので、HD25のケーブル作りで
BOSE M3のスタンドで、極狭なジャンルではありますが
パイオニアの味を知ってしまった魂が騒ぎまくります。

でもどうやって作るのだ??

仕事柄、バイクやジェットスキーのカウリング補修で
GFRP(Glass
FiberRainforcedPlastics)は、そこそこ
扱ってはいますが、成形となるとだいぶ勝手が違う。

見える側、おもて面はもちろん
ハウジングの裏側もきちんと作らないと
ドライバーのあるバッフルと合体させられません。

となると、型はオモテとウラ2つ必要で
選択した成形方法はRTM(ResinTransferMolding)工法。
的なもの。
読まなくてもいいですが、簡単に書くと
切り出したカーボン繊維を必要な枚数重ねて
それを凸型凹型で挟んで、ポリエチレンの
密閉空間内に入れ、真空ポンプで減圧
そこにエポキシ樹脂を浸透させつつ
熱を入れて硬化させるという具合。

真空引きをするので"Vacuum assist"がついて
VaRTMになるのでしょうか。

レーシングな世界ではデフォの
ドライカーボンではないですが、カーボンに対して
余分な樹脂(エポキシ)を染み込ませない様には
出来るので、現状のスキルと道具では
個人でやれる最善な方法かと思ってます。

カーボンを何枚(plyといって3plyなら3枚重ね)使うか
その前に、カーボンには何を使うのか。
"織り"よりも前に、糸のサイズもあります。
平織でも綾織でも、その織りの一本に
何本のカーボン糸が使われているのか
3Kなら3000本、1K
なら1000本という感じ。
太くなれば強くなりますが、型への追従は
厚みも加わるので、させ難くなりますね。

どちらも3plyの、右が3K綾織

左は3Kの平織なのですが
型に配置する前に、普通はやりませんが
対角を持って引っ張って、カーボンの織目が
詰まるようにして成形してみたモノ。


なぜ普通はやらないかというと、平織の方が
柔軟性がないので、型への馴染みが良くないのに
織目を詰めて、さらに難しくしている
いわゆる無駄…というワケです。

Es10004
青いのがFRPで作ったオモテ面用のメス型で
ES10は、わりと単純な形なのですが
右は失敗作、超絶に抜けなかったです。

マスターモデルには"846 CableFactory"と
外注でカッコ良くレーザー刻印してもらいました。
こうすると、少しエッジが鈍ってしまいますが
製品版にもロゴは転写されるので
出来上がりに刻印をするコストはかからないです。

Es10007
判りにくいと思いますが、黒いマスターモデルは
おわんの曲面を少し盛って、内容積UPしています。


ちなみに、レーザーに出す際はピカピカの黒の状態で
これはコンマ4mm彫ってとお願いして、元のパテが
露出してる図。エッジが所々白いのは
離型剤のワックスです。この離型剤も種類が沢山で
今はミラーグレーズのNo.88を使ってます。

じゃーん。
Es10005


ATH-ES10用カーボンハウジング
1K綾織4plyグロス仕上げ \37,800

(当然ですがヘッドホンは含まず)

マウントするネジには、これまた軽くて
振動吸収に優れた特性のマグネシウムを選びました。
カーボンとの相性もそうですが、音的には
チタンよりもマグだ。と、私は思ってます。

ES10の場合、イヤーパッドを外せば
ねじ4本でハウジングだけ取れるので
交換は簡単です

今日は画像ありませんが、HD25 Carbonハウジングも
ご自身で楽々(たぶん)交換可能です。
HD25は、同じ仕様で\38,800
マット(艶消し)仕上げは\36.800

で、、、最初に書いたSignaturePROは
ガラスのロゴプレート外しがまず難関ですし
左側のケーブル周りは、純正の形状(裏側のみ)を
少し簡略化しているので、こちらに送ってもらって
ハウジング交換する形になります。

もうかなり疲れてきたので、私にとっては
すみません、あんまり重要ではないw
音。のことですが、カーボンハウジング化によって
空間再現力とでもいうのか、把握しやすくなります。
また、それ故なのか、低域はいっそう沈み込んで
耳に伝わるので、歯切れ良い?心地いい印象。

えーと、もういいですか?

書けと言われれば、
オーディオホイホイ的な
気になります!!と言わしめる言葉を
さながらマシンガンのように並べますが、カーボンの
その実物を手にした時の、「うわっ、軽っ。」とか
目線で変わる織目の表情をニヤつきながら
眺める快感とか、わたしはそっちの方が好きかな。

さぁ、ケーブル作り、スタンド作りに戻りましょう^^

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